名前は香苗って言うんだ

今日も

授業中なのに

体育館裏に呼び出されたよ

行きたくないけど

後々怖いから

行くしかないんだ

体育館裏に着いたら

誰もいなかったよ

本当に助かった

って思ったら

いきなり後ろから

金蹴りされたよ

モロに入っちゃって

俺はその場に

倒れこんだんだ

すると

俺の顔を

ローファーで

踏み躙り始めた

「遅い」

そういいながら

ゴミのように

靴底で顔をすり潰すように

踏み躙ってくる

「2分待ったんだけど。お前を待ってたなんて、考えただけでイライラする。」

そういうと腹を蹴ってきた

ローファーの硬いつま先で

何度も何度も

ゴスゴスと

手でガードしても

お構いなしに

蹴ってくる

そりゃそうさ

腹を蹴ろうが

手を蹴ろうが

香苗は全く痛くないからね

手が痺れるぐらい

守ったんだけど

香苗の

ローファーを履いた足は

休む暇なく襲ってくる

手をといて

後は腹筋だけで

蹴りをひたすら耐えた

少しでも

楽になるように

目を閉じて

耐えた

すると

チャイムの音が鳴った

「残念。ゲーム終了」

と言うと香苗は去っていった

休み時間になると誰か来るかもしれないからだ

俺は倒れたまま少し休んでから

立ち上がり校舎に戻った

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